背が高い人に理解できないこと

身長が高い先輩が、「お前は小さいからいい」と私に言った事がありました。



わたしは、身長の高いことはそれだけ得だと思いこんでいましたので、それは衝撃的な言葉に響きました



地を這うような低い背で、背高のっぽなみなさんに私の気持ちは理解できるはずがない。



そう思い込んでいたのは自分だけだった様です。



先輩は「お前が小さいからいい。



他の人が小さくてもよくない」と、私に言ったのです。



その先輩はとても背の高い人で、背の低い私の事など見えてないくらいの存在だろうと思っていました。



しかし、先輩から話を聞くと、背が高い人はむしろ背の低い人に憧れているそうなのです。



当時の私には、到底、理解できませんでした。







身長が低いと、少し高い所にある物も何かを踏み台に取らなければ届きません。



その上、私は背が低いことに上塗りするように高所恐怖症だったのです。



ですから、それさえも恐怖の対象で、「あと10cmなんて贅沢は言わない。



後5cm身長がほしかった…!」と、常々脚立の上で憂いていました。





先輩はそんなことはつゆしらず、「低い所のもの・狭い所のものは、小さいほうがよくわかるし、よく見える。



小さな事にも気がついて、よく動くのは小さい奴だ」そう言いました。



身長が高い人にわからない低い人の苦労もありますが、背の低い人のいいところは高い人にしか見えていないのかも知れないな。



それはその先輩が、私に自信を持たせてくれた今もしっかり覚えている一言です。