子供と身長

出生時から思春期までにかけて、子供の身長は平均すると100cmから130cm、またそれ以上伸びると言われています。



これは、子供の骨には身長を伸ばす軟骨(骨端線)があるからです。



思春期を迎える頃、この軟骨は固まってしまい伸びなくなってしまいます。



思春期の終わり頃の身長が、ほぼ人間の最終身長になるのはそのためです。









身長の伸びには個人差があるのは、みなさんもご存知のことと思います。



また、成長時期にも個人差があります。



幼い頃は身長の伸び良く、友達から「のっぽ」と呼ばれていても、最終的に身長が高くならない場合もありますし、幼い頃に小さいと言われ続けていた子供が、大人になると大きく成長していて周りを驚かせる、なんていったこともよく耳します。



子供の身長は正常範囲内できちんと伸びていれば、身長の伸びが悪い場合でもさしたる問題はありません。



また、身長の伸びについては両親、そして先祖代々からの遺伝要素も少なからずあり、その遺伝要素は25パーセントと言われています。









乳児期の身長の伸びについては、保健所での定期検診で正確に知ることができます。



その際、極端に身長の伸びが悪い子や身長が低い乳児には、保健師さんから低身長についての話を聞くことになります。



しかし、まだ出生して間もない乳児は、特に出生時に未熟児だった場合などは、乳児検診の時点では周りの子と比較すると、身長が低い場合が往々にしてあります。



ですから、乳児期の身長の伸びについては経過観察に留まるでしょう。









その後、幼児期になると、保育所や幼稚園に通うようになり、子供自身が、周りの子供と接する機会が多くなります。



そして、親たちは、他の子供と我が子の身長を比べて見るようになります。



「身長には個人差がある」と分かってはいても、極端に低いと不安になっていきます。



しかし、多くの場合は、親御さんの心配には及ばず、身長が低くても正常範囲内の身長です。



しかし一方で、「低身長症」と呼ばれる病気であることもあります。



低身長症とはどのような症状なのでしょうか? それは、ホルモンの分泌が足りないために身長が低いというだけでなく、なんとなく幼い部分が多く見られがちです。



それとは反対に、幼児期から児童期にかけて身長の伸びが大きい子もいます。



実は、その場合にも注意が必要です。



第2次性徴(思春期)が人よりも早く訪れてしまうという「思春期早発症」という病気の可能性があるからです。



思春期が早く訪れるということは、まだまだ幼いうちに、大人に近づくことになりますので、身長が高いことに加えて、年齢に不相応な大人っぽい雰囲気が漂います。



また、幼い頃には高かった身長が、人より早く伸びなくなってしまう為に、最終身長が低くなってしまうという事実も挙げられます。



これら二つの病気には、専門的な治療法がありますので、不安や心配がある場合には、なるべく早く医師に相談することをお勧めします。



やはり、他の病気と動揺、早期に発見し早期治療を開始することが正常な身長に近づくための、最重要項目となります。



もちろん、検査や治療が子供にとっては大きな負担になることは止むを得ませんが、必ず将来に繋がるのです。









では、これらの病気はなく、身体に異常がない場合、身長を伸ばす為にできることは何でしょうか。



やはり、栄養バランスの良い三食の食事、質の良い睡眠、適度な運動ー主にこの3つが挙げられます。



これら3つのことは、丈夫な身体を作る為にも生涯かけて必要だということは言うまでもありませんが、とりわけ成長期の子供にとっては重要だと言うことは肝に銘じておかなければなりません。









また、身長の伸びには周囲の環境やはたまた、愛情の影響も受けるということをここでは強調しておきましょう。



いわゆる、ストレスを抱える環境に長くいると、子供の成長する力が弱まってしまうんです。



また、普段の身体の姿勢も身長の伸びに影響がありますから、気をつけておきたいポイントです。



背筋をピンと伸ばすのが、一般的によい姿勢と言われていますが、この姿勢は、内臓の働きが良くなるのです。



身長を伸ばす最大の鍵となるのは、前述の3大条件にもありますが健康的な生活が必須です。









これらの事実からも分かるように、子供の身長の問題には保護者の関わりが大きく影響するのです。



前述したような病気の疑いがあるのであれば、早期にきちんと医師に相談することも保護者の役目です。



また、病気でなくとも、規則正しい生活を守るのも保護者である私達の1番の役目であることをしっかり自覚しなければなりません。