成長曲線とは

成長曲線とは、ヒトの身体の成長過程における、身長や体重などををグラフ上にプロットした点を繋いだ曲線を指します。



とりわけ、幼児期から成長期が終わるまでのものです。







グラフは横軸を年齢、縦軸には調べたい数値をとります。



例をあげてみましょう。



身長や体重などを縦軸にします。



そして横軸には年齢を記入します。



そこでひとつ注意が必要となります。



ここには年齢だけではなく、何歳何カ月までを記入するのがポイントです。



同じ学年でも最大11カ月差の子どもがいますので、年齢だけでは正確とは言いがたいのです。



ちなみにグラフでは年齢の一年を四分割します。









このグラフは曲線なので、成長経過をビジュアル的に波として捉えることが可能です。



そのため大変分かりやすいのが特徴です。



発育異常による低身長症などの病気の早期発見できますし、そのおかげで早期治療にも繋がります。



ありがたい存在ですよね。



このように成長過程を記録することで、子どもの体調管理から病気発見まで幅広く使えるのです。









この曲線の描き方には二種類あります。



ひとつは標準偏差(Standard Deviation、略してSD)曲線で、別の名を標準成長曲線といいます。



もうひとつは、パーセンタイル曲線です。



日本では前者の標準偏差曲線をよく使います。







なぜなら、日本では標準偏差曲線は100年以上のデータが取られていますので、どちらかというとより日本人向きなのです。



パーセンタイル曲線は、分布ではなく、100人中の何番目かを知ることが可能な曲線です。



とはいうものの、どちらを使用しても問題は特にないのです。







この項目では、日本人向きと申しました標準偏差(成長)曲線を使って説明を進めましょう。



まず、標準偏差(SD)を使った成長曲線のもっとも核となる部分が、その名の通り標準偏差(SD)となる数値なのです。







これは平均値の中心を M (Mean)で表します。



そして、そのMを中心として、マイナス方向である−1SD、プラス方向である+1SDの幅が全体の68,3パーセントになります。



その外側が、マイナス方向の−2SD、プラス方向の+2SDの幅の範囲が全体の95.4パーセントを占めます。



この範囲に入っていれば標準偏差なので問題なし、とみなすことが可能です。



そしてここを外れているプラス方向およびマイナス方向の2.3パーセントを合計したものが、全体の4.6パーセントとなります。



ここは、注意が必要となる範囲といえます。









このように、標準の偏差を使えば、わが子の成長を把握可能です。



とはいえ、体重に関しては実際に正規分布をとっていません。



ですから体重にはこちらの標準偏差(または成長)曲線があわないという説もあります。



しかし、体重とは身長との正比例によって健康かどうかを分かる、ということもありますので、双方を比べれば、こちらを使用していても十分に把握可能だという人も多くいます。







また、成長期に入ると急に成長は活発化します。



そのため、ずれが発生するケースも往々にしてあるのです。



このような場合、例えば体重がどんどん増えているのに対し、身長にはあまり変化ないとか、あるいは反対に背だけが高くなっていっているのに、体重は増加傾向にない、というような場合も成長期では、少し遅れて身長が追いついて来るというようなことがたくさん起こりえます。



そのため心配しすぎる必要はありません。



この時期は、食事や運動はもちろんのこと、成長ホルモンが深く関わっています。



ですので人それぞれですし、劇的なスピードで成長するのです。



ちなみに後者例に挙げました、身長がどんどん伸びて体重が増えない、というような例はとてもたくさんあるようです。



どんな場合にせよ、きちんと記録をつけてチェックしていきましょう。