小学生の平均身長について

昨今の小学生は、一言で言うとかなり大きいと言えます。



少なくても、私が小学生の頃、子供は子供らしい小さめサイズ(これは単純に個人の観点の違いかもしれませんが)だったと記憶しています。



大人っぽい印象を受ける子供の方がむしろ少なかったのです。







特にここ5.6年の間の小学生の身長変化は驚くべきものがあります。



身近な子供たちの成長が本当に早いのです。



私の身長などさすぐさま追い抜かしてしまいそうな勢いです。



例えば、先日知人の娘さんが私の横に並んだ時もそうでした。



小学4年生で140cmをゆうに超えているとの事。



正直驚くよりほかありません。







さて、目で見るだけでも子供が平均的に大きくなっていることが分かるのですが、それは科学的に、つまり統計的に考えても同じことが言えるのでしょうか。





今回は日本にとどまらず、世界の子供の平均身長を考えることで、子供の成長の変化はなぜ起きたのか? これからの成長はどのような変化を遂げるのか? 精神成長は肉体成長についていくものなのか? などを検証していきたいと思います。







平均身長統計は、昭和33年からずっと計測されています。



高度経済成長真っ只中の日本で、子供たちの成長こそが社会成長と重ね合わせられてきたからです。



大きく成長する子供の姿に親たちは自分たちの社会と経済の発達の希望の光を見出しました。



それと同時に子供の大きな成長は今後の日本の成長を下支えするものとして、大事にされてきたのです。





統計は中長期的に取り続けることに意味があります。



平均身長統計も例外ではありません。



今も変わらずずっと取られ続けているのはそのためです。







私達が子供の頃、それはちょうど小学生の平均身長が大きくなりはじめた時期でいsた。



かく言う私は、いつも平均以下の身長で、同級生からも子供扱いされていたことを苦々しく思い出します。



「背の高い子は身長に栄養が回って脳みそにはあんまり回らないんだ!」と頓珍漢な対抗意識を燃やしている、そんな子供でした。





現代の子供に関して、身長の巨大化には様々な説ありますが、食生活の欧米化が根本的な原因と考えられます。



粗食だった日本人の食生活は、戦後の高度経済成長時代に欧米化が進み、魚や野菜中心の食事だけではなく、肉が中心になりました、良質のたんぱく質が含まれる肉は、人間の筋肉の発達に大いに影響を与えます。



骨が大きくなるのに加え、こうしたたんぱく質の効率的な摂取環境が整ったことで、日本人の身長はここ20年の間にまた一段と伸びたのです。







ただ、私が感じた急激な変化は世の中的にみると、それほど大きな変化では無かったようです。



統計的に見れば統計をスタートした頃から25年の間の伸びと、昭和57年以降の25年間の身長の伸びとは比較にならない伸び率であることは明らかです。



ときに「頭打ち」と言われる場合もありますが、人間の遺伝情報はそこ50年やそこらで急激に変わるものではありません。



ですから、遺伝情報の変化とは考えにくく、何らかの外的要因が関係しているのだと推察できます。



生物の遺伝情報と言うのは100年、200年単位でもようやく変化の兆しが見られる程度ですので、50年での変化はまずありえません。





子供の成長期が前倒しになり始めている現在、小学生の平均身長を考えることは日本人全体の成長を考える事に通じています。



人並な成長とはなにか? なぜ成長期は前倒しになったのか? 世界の子供たちの身長はどのように変化をたどったのか? 環境変化が与える身長への影響はなにか? 多様な観点から平均身長という一つの事実を考えると、これからの将来で日本人がしなければならない環境整備や教育整備などの根本的な必要性も見えてくるのではないでしょうか。